VAIO SAを買った
ノートパソコンを新調した。これまで使っていた、NEC Lavie RX (LR700/9E) ではどうも、この節電の夏を乗り切れそうもないような気がしていたことと、8月にタイに旅行に行くのに大きいLavie RXを持っていくのが辛く感じていたことなどから、買い替えを決めたものだ。
これまで使っていたLavie RXは2004年のモデルのようで、かれこれ7年使っていたことになるが、バッテリーが10分ぐらいしか持たないこと(もともとバッテリー残量表示があてならず気に入らなかったことも、買い替えの要素としてはあった)、パフォーマンスとしてはBaniasコアのPentium Mなので今となってはそれほど余裕のあるパワーでなく、頻繁にCPUファンが回ってうるさいことといった、古くなってきたが故の理由で退役の気配が濃厚になってしまったのが、主な要因になるだろう。
最近仕事で深夜に会社から電話がかかってきて、リモートで作業することが多く、素早く起動するPCが欲しいというのもあった。デスクトップPCは、休止状態からの復帰に時間がかかり、Lavie RXも同様に時間がかかるので、仕事を開始するのに待たされるのも、少々辛く感じていた。
これらのことから、新しいノートPCでは、
- 高速な外部記憶装置が利用できること(SSDであることは確定)
- 手ごろなサイズのノートPCであること(できるだけ軽いこと)
- 液晶ディスプレイはできるだけたくさんの表示が可能な広い画素数(Lavie RXは14インチディスプレイでSXGA+ 1400×1024と広くとてもよかった)
- できるだけ入力しやすいキーボード(できる限り変速配列は排除したい)
- WiMAXが標準で使えるモデルであること(WiMAXは契約が簡単ですぐに契約して使えるので、現在契約していなくても必要に応じて使えるようにしたかったこと。本体にWiMAXアンテナ内蔵のほうが感度が良いことなどから)
あたりを必要な要件として、少し前から選定を行っていたが、この春に発表されたVAIO S(SB)がなかなか気に入っていた。VAIO SBは、液晶ディスプレイが、1366×768と狭く少々問題に感じていたので、手が出しにくかったことと、嫁から「もう少し待ったら」と言われたことから、しばらく我慢していた。その後、VAIO SAのうわさが出てきて、これが上記要件にぴったりと判断し、購入に至った次第である。
今回購入したVAIO SAは、オーナーメイドモデルしかないモデルなので、人それぞれで仕様が違うが、当方で購入したものは以下のスペックになっている。
- CPU: Core i7 (2620M:2.7GHz、Dual Cores,Hyper Threading)
- RAM: 8GB
- OS: Windows 7 Home Premium (64bit)
- Storage: クアッド SSD (64GBx4:RAID 0)
- ACスティックアダプタ
CPUもデスクトップPCで使っているCore 2 Duoよりも性能が良いのもあるが、なんといってもクアッドSSDによるRAID 0による高速アクセスがとてもいい具合だ。静かなのに超高速。自分のうちで使うPCで、RAIDを使うのは初めてだし、そもそも仕事でRAID 0なんてなかなか選べない(HDD自体の故障率が高いため、RAID 0にすると台数の乗数で故障率が上昇するため)。RAID 0はSSDならではのメリットであり、いったん体験してしまうと元に戻りづらい。起動時のWindowsロゴのアニメーションは、最後まで行かずに画面が切り替わってしまう(ただし休止状態からの復帰時は、最後まで行ってロゴが完成する)。さっと使えるとてもいいノートPCだと思う。深夜の仕事もすぐに取り掛かれて、ストレスなく作業ができる(タッチパッドが誤反応するので、こちらをオフにして、Bluetoothマウスで仕事しているが)。
ちなみに価格は22万円ぐらい(キャンペーンで3万円近い値引きが聞いているみたいだが)。いまどきそんな価格のパソコンを買うというのは珍しいことのようで、周囲ではかなり「物好き」というような反応だ。これまでノートパソコンを4台買ってきたが、どれも20万円を超えるものばかりだった。今はネットブックなどもあって、10万円程度で買えるものもあるが、ノートPCは、拡張が難しい製品だしサイズなどのフォームファクターが重要なものなので、その分高いのはしょうがないとあきらめている。故にこれだけの出費を厭わないのかもしれない。