デジカメ購入
ノートPCを新調したのに続いて、デジカメを新しく購入した。
これまではCASIO EXILIM EX-P600を使っていたが、電池がかなり持たなくなってきたことから、電池を買うより新しいデジカメを買うかということになって新調したものである。
このデジカメは、おおよそ満足のいくもので、大きな不満はなかったので6年も使い続けてきたがそれでも細かな不満点はあった。
- 起動に少々時間がかかる(2秒程度だが、最近のデジカメと比べると遅い)
- 室内での撮影時に手振れが良く起きる(妻はそれほど写真撮影に詳しいわけではないので、妻が撮影する写真については手振れがひどくなる)
- ズームで寄りきれない(小学校などでは、少々離れての撮影が多くなるため、4倍ズームで足りないケースが多い。妻は光学ズームで止まってからもさらにズームさせ続けようとして、画質の悪くなってしまうデジタルズームを多用するため、よりひどい写真になりやすい)
- 動画の画質がいまいち(デジカメの動画撮影機能は、当時はおまけのようなものだったが、妻のデジカメでの動画撮影頻度が高いため、無視できなくなってきたこと)
これらの不満点を解消するようなデジカメ選定の中から、実際に購入したのは、NIKON COOLPIX S9100である。新しいデジカメに必要な要件は以下のように絞り込んだ。
- コンパクトデジカメというカテゴリに属するサイズであること。
- 動画の質の向上(きれいに撮れること。できるだけすぐに撮れること)
- 広角端での焦点距離が、35mm換算で25mm程度。
- 高倍率のズームが可能であること(実際の選定では15倍ズームぐらいになった)
- 手振れしにくいこと(室内での撮影時に、より手振れしにくいように、感度を積極的にあげるモデルのほうが好ましい)
- 画素数は特にこだわらない(EX-P600と同じ、600万画素でもいいと思っていたぐらい)
- GPSはあれば尚可だが、必須ではない
- 動作が機敏なモデルであること
- カメラの知識があまりない妻でも満足のいく写真が取れそうなモデルであること
意外とこれだけの要件を出してしまうと、探すのも面倒になってくるので、最終的には、
- NIKON COOLPIX S9100
- FUJIFILM FinePix E550EXR
- SONY Cyber-shot HX9V
の3つに絞り込んで、近所の家電量販店にメモリカードを持って出向いて、何枚か試写して比較した。
今回の感想では、COOLPIXは全般にそつなくまとまっていた印象。一番ISO感度を積極的にあげる傾向が強く取れた。このため手振れしにくい印象が強かった。動画は本音を言えばもうちょっと頑張って欲しいところがあるが(少し早い動きについていけずにブロックノイズ状になる個所があった)、まあカメラの動画撮影ということで合格ラインとした。動作は機敏でストレスなく使え、モード切替せずにすぐに動画撮影できるのもよかった。今回の先行モデルの中で唯一の1200万画素のモデルだが(ほかは1600万画素)、400万画素の違いをありがたがるほどでないので、全く気にしなかった。またモード切替も、連射、夜景などといった、妻でも積極的に使いそうなものばかりなのも気に入った(絞り優先とか、シャッタースピード優先とか、コンパクトデジカメで使うことほとんどないので、そういったモードがないほうが好ましかった)。
FinePixは静止画はよいが、動画が若干弱いように感じた。YouTubeで見かけた動画サンプルもデジカメでの撮影と思えば悪くないが、COOLPIXより少々落ちる点が残念だった。暗部撮影が強いモデルのようだが、妻が使うには操作や概念を勉強しないといけないことから、特徴的な機能についてはそれほど評価の対象とはなっていない(試写ではプレミアムEXRオートでのみテスト)。ネット上での価格が2万円と他のモデルよりかなり安価に買えるのが魅力だが、残念ながら妻の使い方から考えて今回は落選。
Cyber-shotは、実は最初に購入候補に挙げたモデルだったのだが、この3モデルの中では最下位の評価だった。まずレンズが広角側で糸巻収差が結構でること。高倍率ズームなので、広角側での糸巻はしょうがないのかもしれないが、暗い所で使うのはF値の低い広角側を積極的に使うことになるので、広角側での糸巻は少々厳しい。モード切替にもたつき、すぐに動画撮影にすぐに入れない点がマイナス点だった。動画自体の品質はとても良かった(デジカメでの撮影とはちょっと思えないぐらい)が、ところどころの緩慢な動作で、所有した後でイラつくことが多くなるのではないかと思った。また今回の比較対象の中で一番高かった。静止画で難点があり、動画撮影に入る際にも難点があるという問題点のある中で価格が一番高いというのは、一番のマイナスポイントで、今回の比較検討の中では早々に脱落した感があった。
下記に、EXILIMとCOOLPIXの比較撮影の結果を載せてみる。EXILIMはホワイトバランスの選択が今一つで、赤被りしている。また増感も積極的でないので、結果的には手振れしている写真になってしまった。一方のCOOLPIXは、普通に撮れて言うことのないレベル。